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枠番重視の姿勢を貫き通せ!/フローラS

  • 2018年04月18日(水) 18時00分

■フローラS(G2・東京芝2000m)フルゲート18頭/登録21頭


【特注データ】〜レースデータより〜




 特注データというよりは、好走するための「必要条件」といえるのが、このデータ。マイルを中心に使われてきた馬もけっこう出走してくるフローラSだが、好走馬のほとんどが前走で「芝1800m以上戦」を使われているのだ。前走で芝1600m以下戦に出走していた馬は、トータル[1-1-2-41]で連対率4.4%、複勝率8.9%と低信頼度。好走例は、フローラSで4番人気以内となった馬に限られている。じつは、けっこう手を出しづらいのである。

 対照的に前走芝1800m以上戦組は、信頼度の高さだけでなく、回収率ベースの数値も優秀。人気でも強いが、昨年12番人気1着のモズカッチャン、10番人気2着のヤマカツグレースのように、人気薄での激走率も高い。また、前走2番人気以内馬や、今回内枠を引き当てた馬であれば、期待度はさらにアップ。「内枠に入った前走芝1800m以上戦出走馬」は、超人気薄でも押さえておいたほうがいい。

 枠番次第で特注データからの推奨馬になりそうなのが、アストラサンタン、ヴェロニカグレース、センテリュオ、パイオニアバイオ、レッドベルローズ、レーツェルの6頭。詳しくは後述するが、超人気薄でも平気で突っ込んでくるレースなので、クサい馬は基本的に押さえる方向で、手広く攻めるのをオススメする。

【コース総論】東京芝2000m Aコース使用

・コースの要所!


★1番人気と超人気薄が強い、両極端なコース。ヒモ荒れ決着を想定したい。
★イメージほどではないがやはり外枠不利。1着候補は内〜中から選びたい。
★ハッキリと差し優勢のコース。勝率はとくに高く、1着固定なら差し馬を。






 スタート直後に急カーブが待ち構えるという、トリッキーなコース形態でよく知られている東京芝2000m。最初のコーナーでどのように立ち回るかで、結果が大きく変わるコースであるのは間違いない。当然ながら枠番が結果に与える影響も非常に大きく、どのような馬群のカタチになるかという「読み」が重要となりそうだ。

 しかし、意外なことに1番人気は非常に強い。施行レース数が少ないので集計期間を2012年まで拡大したのだが、それでも「勝ち馬の過半数が1番人気」という圧倒的なシェア。2〜5番人気の勝率もそれなりに高く、1着に人気薄を狙うような馬券は、正直なところ買いづらい。5番人気以内馬が1着に占める割合は、なんと88.0%にものぼる。

 そしてもうひとつの特徴が、人気薄の激走率が非常に高いということ。13番人気以下の複勝率が4.7%もあるコースというのは、きわめて珍しい。さすがに1着では買えないが、ふたケタ人気を2〜3着で狙うのならば大アリで、「人気馬からのヒモ荒れ」という決着パターンが多いのは間違いなし。ゾーンを絞って狙い撃つなら、9〜13番人気あたりがオススメだ。

 もっと内外で成績差が出るかと思った枠番データだが、複勝率などはほとんど横並び。とはいえ、勝率や連対率における外枠の低さは目立っており、枠番値もマイナスと、やはり外枠が不利であるのは確実だ。外枠である馬番13〜18番に入った馬は、「3着になら狙えるが1〜2着では狙いづらい」というのが、枠番データからの結論。1着候補は必ず、内〜中に入った馬から選ぶようにしたい。

 最後の直線が長い東京らしく、脚質はハッキリと差し優勢。勝率の高さは10.6%と飛び抜けており、単勝適正回収値も134.7という高い数値が出ている。最速上がり馬の好成績も、差し優勢であることの裏付け。「差し→差し」決着や「差し→先行」決着を想定して、予想を組み立てるべきコースといえるだろう。

【レース総論】フローラS(G2) 過去10年

・レースの要所!

★人気サイドと超人気薄が強いのはコースデータと同様。ヒモ荒れを警戒。
★開幕週の影響もあり内枠が素晴らしい成績。穴馬も枠番から絞り込める。
★コースデータよりも格段に先行勢が粘れている。やはり開幕週の影響か。
★キャリア2戦以下馬や連闘〜中2週での出走は大幅割引。人気でも過信禁物。









 フローラSの平均配当は、単勝1012円、馬連1万5106円、3連複5万3583円という高水準。上位人気がキッチリ1〜3着を占めた2015年や2009年のようなケースもあるが、波乱傾向はかなり強めである。昨年も、12番人気→10番人気→2番人気での高配当決着。今年もそうそう順当には決まらないことだろう。

 注目すべきは、超人気薄である13番人気以下が4回も馬券に絡んでいること。トータル複勝率は7.3%と、コースデータよりもさらに高い数値となった。紛れのあるコースで、毎年のようにフルゲートでの大混戦となるだけに、当然といえば当然の結果。人気薄の精査には、かなり時間をかけたいところである。

 開幕週の影響を色濃く感じるのが枠番データ。基本的に内枠有利・外枠不利のコースではあるのだが、内枠である馬番1〜6番は複勝率23.7%と、中枠や外枠とは比較にならないほどの高さとなった。複勝回収値194、枠番値プラス0.7というのも超優秀で、平均人気の高さを考慮しても「買い」であるのは間違いなし。あとは、コースデータ同様に外枠の勝率と連対率が低いのも、覚えておきたいポイントだ。

 ちなみに、フローラSで激走した人気薄は、そのほとんどが「真ん中よりも内」である、馬番1〜9番だった。9番人気以下に限定したデータを見るとわかりやすいのだが、馬番1〜9番がトータル[2-2-3-39]であるのに対して、馬番10〜18番は[0-0-1-48]と、明暗ハッキリ。内枠である馬番1〜6番に入った9番人気以下馬は、複勝率19.2%、単勝適正回収値215.6、複勝回収値358という、驚異的な結果を残している。

 脚質別成績にも、開幕週の影響が強く感じられる。コースデータでは完全に差し優勢だったが、レースデータで強いのは明らかに先行勢。上がり3F順位別での成績も特徴的で、上がり上位馬は1着にはくるが、2〜3着にはほとんどきていないのである。つまりそれだけ、2〜3着には上がり4位以下の馬が先行策から粘り込んでいるということ。差し優勢のイメージでいると、大きなしっぺ返しを食らう可能性がある。

 出走間隔別データからは、連闘〜中2週のローテで出走する馬が大幅マイナスであるのが判明。馬券に絡んだ馬のほとんどが、中3〜8週のローテで出走していた。あとは、レースキャリアが2戦以下の馬も割引が必要。今年はサラキア、センテリュオ、レーツェルあたりが人気を集めそうだが、アテにしづらい面がありそうだ。

【馬場&血統総論】



・現在の馬場
 開幕週のAコース。例年通りの高速馬場となる可能性が高い。

・天候予測
 週末までは好天が続く見通し。パンパンの良馬場想定で。

・注目血統
 ハービンジャー産駒◎、ディープインパクト産駒○、ハーツクライ産駒▲

 先週は「春の嵐」が吹き荒れたが、今週は穏やかな好天のもとでレースが行われそう。開幕週のAコースで含水率も低い、パンッパンの良馬場となることだろう。この時期の東京開催は高速馬場となる場合が多く、基本的には「前&内」が有利な状況と思われるが、エアレーションの影響で差し馬場となるケースもある。土曜日にしっかり見極めたい。

 血統面は3種牡馬の産駒をプラスに評価したが、ディープインパクト産駒が大挙出走してきそうなのもあり、血統というファクター自体を重視せずともよさそうな雰囲気。あえて注目血統をあげるなら、昨年人気薄でワンツーを決めているハービンジャー産駒だろう。信頼度の高さだけでなく爆発力も十分で、今年「もう一発」があっても不思議ではないはず。ヴェロニカグレースとノームコアの走りに注目したい。

★出走馬・総論×各論

 今年もフルゲートによる大混戦となりそうなフローラS。netkeiba.comでの予想オッズでは、サトノワルキューレが2.4倍の1番人気に推されている。それに続くのがサラキア、オハナ、レッドベルローズで、上位人気はすべてディープインパクト産駒。「迷ったときはディープ産駒を買っとけ」という、悩めるファン心理が感じられる。

 そして、筆者も悩んでいる。というのも、枠番というファクターが重要すぎて、現時点での評価がきわめて難しいからである。人気薄での激走馬が「真ん中よりも内」ばかりであるのは前述したとおりで、現段階で「買い」の馬であっても、外枠に入ればアッサリ「消し」に転落してしまう。というわけで、今回は通常とは異なるカタチで、各論を述べさせていただこう。

【人気サイドの評価順】

レッドベルローズ  買い材料が豊富で減点もなし。トップ評価級。
サトノワルキューレ 大きな減点材料なく順当に「買い」ジャッジ。
オハナ       前走芝1600m戦組。力は認めるも過信は禁物。
サラキア      前走芝1600mでキャリア2戦。危険な人気馬か。

【人気薄での激走候補】

ヴェロニカグレース 内枠ならば特注馬。買い材料の多さも目立つ。
パイオニアバイオ  こちらも内枠ならば特注。コース適性も高い。
ウスベニノキミ   馬番1〜9番かつ9番人気以下であれば「買い」。
アストラサンタン  馬番1〜9番かつ9番人気以下であれば「買い」。
オスカールビー   馬番1〜9番かつ9番人気以下であれば「買い」。
ノーブルカリナン  馬番1〜9番かつ9番人気以下であれば「買い」。
ファストライフ   馬番1〜9番かつ9番人気以下であれば「買い」。

 つまり、アテにできそうなのはレッドベルローズとサトノワルキューレくらいのもので、以下は大混戦という見立て。枠番次第では、かなりカオスな一戦となってもおかしくない。とにかくここは、枠番重視のスタンスでの予想を推奨。荒れる前提で手広く攻めて、ぜひとも高配当をモノにしたいものである。


■総論×各論・先週の馬券回顧





中山11レース 皐月賞(G1)
1着 07エポカドーロ
2着 14サンリヴァル
3着 10ジェネラーレウーノ

……けっこうアツかったぜ(#^ω^)ビキビキ

当コラムでは14サンリヴァルをトップ推奨し、『ウマい馬券』の予想ではワイドをダブル的中。ここまでは上々の結果といえよう。だというのに、当欄だけはキッチリと外すのだから、相変わらずの馬券下手(自嘲気味)。いや、この分析を信じて14サンリヴァルを拾えたという方がいれば、それで十分ではあるんだけどさ!

※コース&血統データは2014年以降、レースデータは2012年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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