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ラキシス、ラブリーデイ、トーホウジャッカルなど宝塚記念調教分析

  • 2015年06月24日(水) 18時00分


菊花賞前と比べると……なトーホウジャッカル

 宝塚記念が終わると、秋のG1シリーズまでお休みとなることが残念だったりしますが、それと同じくらいショックなことは、翌週から調教開始時刻が5時となること。その分、終わるのも早くなりますが、やっぱりこの時間はキツイんですよね。約3ヶ月続くこの調教時間を利用して、秋に向けた新プランを立てていきたいとも思っています。

 もちろん、宝塚記念が的中して春を締めくくれると文句なし。トレセンニュースでもお伝えしたように、ゴールドシップの三連覇に異論はありません。それは主観的な印象だけでなく、客観的なデータから見ても同じ。そのあたりはNo.1予想にも記すつもりなので、当欄でもあえて取り上げることはしませんでした。それにしても先週から期待していたショウナンパンドラの最終追い切り、2F25.1秒とはかなりガッカリしてしまいました。

【宝塚記念/ワンアンドオンリー】

 1週前追い切りは3歳未勝利のミカエルシチーを追いかけるも、追いつくことができずの遅れ。なんだかわざと遅れているのではないかというくらい、動かなかった印象だけに、最終追い切りではどのような併せ馬をしてくるか注目していました。

 2回目のハロー明けの時間帯に、坂路でカレンバッドボーイとの併せ馬。スタート時から馬体を併せていったのは先週と違うところ。この感じだと、最後は突き放すだろうと思っていましたが、しかし最後は相手の手応えに余裕があるくらいで、なんとかこちらが先着させてもらった感じ。時計は4F53.5〜3F39.2〜2F26.3〜1F13.5秒と平凡。日本ダービー優勝時の最終追い切りは併せ遅れだっただけに見た目が地味であることは問題ないのかも知れませんが、調教の動きを見てしまうと、どうも食指が動きません。

ワンアンドオンリー(6月23日撮影)

ワンアンドオンリー(6月23日撮影)



【宝塚記念/トーホウジャッカル】

 菊花賞を勝った時の追い切り内容が、1週前に坂路4F51.5秒を一杯に追われてマークし、最終追い切りは酒井学騎手が跨って、余裕残しの坂路4F54.7秒。しかし、終い1F11.9秒と破格の伸びを見せていたので、状態に関しては文句なしだったことは間違いないでしょう。

 この中間は休み明け。しかも一頓挫あってのものなので、さぞ仕上げには苦労したことと思います。それでも1週前追い切りを坂路4F51.7秒としっかり追って速い時計をマークし、最終追い切りを終い重点の坂路4F54.8秒で終えたことはいつものパターンを踏襲したといってよいと思います。ただ、ラスト1F12.4秒はこの馬としてかなり地味。それなりのレースはできると思いますが、勝ち負けは厳しいというのが個人的な評価です。

トーホウジャッカル(6月23日撮影)

トーホウジャッカル(6月23日撮影)



【宝塚記念/ラキシス】

 大阪杯後は、他のG1には目をくれることもなく、ここ1本の調整。その意図は追い切り時計の出し始めの時期や、その内容を見れば納得できます。普段はデニムアンドルビーやディアデラマドレとCWで併せ馬を行い、日曜日は坂路である程度の時計を出すという併用のパターン。追い切りの本数、質ともに申し分ありません。

 これだけ調教を積めば、馬体の見た目も素晴らしくなってきます。毛艶が冴えていて、すでに先週で出来上がっている印象。あとはこれを維持するというレベルなのでしょう。だからこそ、最終追い切りはCWでサンビスタを追走して、少し遅めの時計。6F86.6秒は前走と比較しても遅い数字ですが、手応え楽に同入。抜群というほどではありませんでしたが、やっぱり評価しなくてはいけない最終追い切りだと思います。

ラキシス(6月24日撮影)

ラキシス(6月24日撮影)



【宝塚記念/ラブリーデイ】

 鳴尾記念を快勝して、中2週での参戦。当日輸送の競馬ということもあるので、以前の池江泰寿厩舎なら、早目に時計を出し始めて、最終追い切りもきっちりCW6Fで追い切りというパターンでした。ところが、今年は春からそのパターンに変化。中2週はレース前週の日曜に坂路で時計を出し、最終追い切りはCWで4F追い。これで牡馬も結果が出ている現状です。

 もちろん本馬も例外ではありません。21日の追い切り、24日の追い切りともに単走で距離は4F。24日の最終追い切りは前走とほぼ同じ内容でしたから、好走時のパターンと比較するのであれば、高い評価をすべきでしょう。ただ、宝塚記念に対する調教適性という意味では、過去の同レースで2着したダノンバラードとはパターンが違うだけに少し躊躇してしまいます。

ラブリーデイ(6月23日撮影)

ラブリーデイ(6月23日撮影)



【宝塚記念/デニムアンドルビー】

 昨年はヴィクトリアMからのローテーションで5着。今年は天皇賞春からということで、昨年と調教内容を比較してよいものか悩みます。個人的には昨年の調整過程は、追い切り本数不足だったヴィクトリアMを叩いて、大幅攻め強化だったということが強調材料でした。今年はそれがありませんから、やはり単純に昨年の内容と比較するわけにはいかないでしょう。

 レース間隔があるということもあって、今年も追い切り本数は多め。入念に乗られていますが、最終追い切りにかぎっては、併せた相手がディアデラマドレだったこともあり、さすがに遅れてしまいました。ジャパンC2着の最終追い切りでは併せ馬で先着、昨年同レースの最終追い切りでも先着していたので、そういった意味では評価を下げるしかありません。

デニムアンドルビー(6月24日撮影)

デニムアンドルビー(6月24日撮影)



◆次走要注意

・6/20 東京 八丈島特別【コスモツケマ】(12人/10着)

 乗込併用という調教タイプから良化は確実でしたが、番手に控えては味のない競馬になってしまいます。ネコタイショウが逃げ切ったように、ハナを主張していれば結果は違ったはず。
 強引でもハナを奪った方がいいタイプだと思うので、福島芝1800mでそういうシチュエーションになれば。

[メモ登録用コメント] [福島芝1800m]乗込併用でハナ切れば勝ち負け

・6/21 東京 ユニコーンS【ブチコ】(5人/5着)

 ハナを切ったから、最後は止まったという見方もあるかも知れませんが、私は先行しなければ見せ場すらないと思っていたので、このレース内容で収穫はあったと思います。
 今回のハナ切りで、今後はハナを切っても戸惑うことはないでしょうし、自分のペースで競馬ができるはず。ノボバカラが外から迫った際にも一旦抵抗はしているだけに、次こそ本当に面白いレースができるはず。

[メモ登録用コメント] [ダート1800m以上]標準多め坂路なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・【スティーグリッツ】
 新馬戦を阪神芝1800mで勝って、今回は2歳11月以来のレース。キャリアの浅さやレース間隔を考えると、とても狙えませんが、中間の追い切り内容は文句ありません。動きの素軽さを見ていると、ハービンジャー産駒って初夏がいいのかもって思ってしまうくらい。ここで走ったら、次は人気になるので先物買いです。
スティーグリッツ(6月24日撮影)

スティーグリッツ(6月24日撮影)

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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