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ステッキの2本持ち!?ステッキワークの繊細さについて太が語ります!

  • 2013年07月09日(火) 18時00分
ユーザーからたくさんの質問が寄せられる太論ですが、今回はそのなかから“ステッキ”にまつわる質問をピックアップ。一見すると「そんなまさか」と思うような質問ですが、はたして小牧騎手の答えは…!? 地方所属時代には「流行っていた」という驚愕のステッキワークが明らかに!(取材・文/不破由妃子)

■ステッキを左右に1本ずつ持って…

──ユーザーの方からちょっとおもしろい質問がきていまして…。「私の見間違いかもしれませんが、小牧騎手がローズバドに騎乗していたレースで、ステッキを2本持っているように見えたレースがあったのですが…。そんなことってあり得ますか?」というものです。

小牧 ああ、あった、あった。

──えっ! 2本ですか!?

小牧 うん、持ってたことあるよ。でも…、え〜とね、ローズバドじゃないな。ローズバドは気のいい馬で、逆にステッキがいらないくらいの馬やったから。橋口厩舎の馬だったのは間違いないけど、なんやったかな…あの馬。フラフラしてしまう芦毛の馬でね。2本持って乗ったんやけど、勝てなかったんだわ、たしか。ん〜ゴメン、馬名が思い出せないわ。

──それ以前に、ステッキを2本持って乗ることなんてあるんですか!?

園田では流行っていたよ

園田では流行っていたよ

小牧 あるある。園田競馬では流行っていたよ。

──そうなんですか。勉強不足ですみません。初めて聞きました。

小牧 若い馬とか、道中フラフラする馬は、左右にステッキを持っていれば、どちらからでも瞬時に叩けるでしょ? 1本だと、手綱をいったん絞らんことには叩けない。つまり、どちらからでも瞬時に矯正できるように、2本持って乗ることがあるねん。ステッキの長さは決められているけど、本数についてはとくにルールには書いてないからね。まぁ、2本以上必要なことはないけど(笑)。

──なるほど。中央に移籍されてからも、2本持って騎乗されることは多いんですか?

小牧 いや、最近はないね。何回かやね。よっぽどフラつく馬やったら、これからも2本持つことはあるかもしれないけど、今はそういう馬がおらんからね。この前のシャイニーホーク(6月16日・米子S4着時)なんかは、逆にステッキを鞍と帯のところに差したまま乗ってました。

──使わないことを前提に乗っていたということですか?

小牧 そう、引っ掛かるのがわかってたから、道中はステッキを持たずに乗ってましたわ。もちろん、4コーナーでは抜いたけどね。そういうことも地方のころからやってました。引っ掛かる馬の場合、ステッキを持っていないほうが引っ張るのも楽やから。シャイニーホークは、その前に勝ったときも差したまま乗ってましたわ(3月24日・六甲S)。

──なるほど。ちなみに、小牧さん以外にも、ステッキを2本持って乗っている方はいらっしゃいますか?

中央では僕だけかな

中央では僕だけかな

小牧 いや、たぶんいないでしょう。ただ、僕ならではというわけやないよ。地方のときは、みんな2本持ってた。ステッキの持ち替えっていうのは、一瞬とはいえ、やっぱりロスがあるから。そのロスをなくして素早く対応できるように、両手に1本ずつ持って乗ってたんやけどね。まぁ、中央でやったことがあるのは、僕だけかもしれんね。そういう話をしたことがないから、わからんけど。

──“道中は差したまま”というのは、小牧さん以外のジョッキーもよくされていることですか?

小牧 いや、してないでしょう。

──単純に、両手にステッキを持っていて、乗りづらくはないんですか?

小牧 ステッキが2本必要な馬、つまり道中でフラフラするような馬は、基本的に引っ掛かったりしないからね。要は、行きたくないから右に左に逃げるわけで。

──なるほど。ステッキワークって、やはり見た目以上に繊細なものなんですね。私はこの質問を見て、てっきり小牧さんのステッキワークがあまりにも華麗だから、2本持っているように見えた瞬間があったのかと思いました。

小牧 いや、それはないよ(笑)。ただ、ローズバドではないけどね。ステッキワークが大事なのは間違いないね。追っていてハミが外れることもあるくらいやから。でも、僕は基本的に下手です。下手というか、あんまり得意じゃない(苦笑)。

【次回の太論は?】
 いまだ賛否が飛び交う新裁決ルール。安田記念での岩田騎手(ロードカナロア)の騎乗(過怠金10万円)については、netkeibaにも多くの意見や疑問が寄せられました。この『太論』にも、「同じ騎手としてどう思いますか?」と小牧騎手の意見を求める声が。次回は改めて、安田記念と裁決ルールについて語ります。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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